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スラスタースピード完全解剖 


スラスタースピード頂上決戦との姉妹記事になります。まだ見ていない方はどうぞ!)



こちらの記事では、スラスタースピードとは何なのか、その法則や特徴についてざっくりとまとめてみます。
この記事を書くに至るまでの検証過程を知りたい方は、文中のリンクやこれまでの記事をご覧になると分かりやすいでしょう。





まずスラスタースピードを知る前に、このゲームのスピードについて理解してみましょう。


このスピードとは単なる速さを指すのではなく、
バトオペのMSのステータスの1つで、その機体の速さの指標を表すものです。
右画像の赤枠の部分がそれにあたります

この数値の特徴で皆さんが思い浮かべるものといえば、


・MSの通常移動(=走る、履帯移動する)の速さを表す
・大きければ大きいほど速い
・ほぼ数値は決まっており、だいたい15刻みに設定されている
・スラスター移動時の速さとはあまり関係性はない
左右移動や後ろ移動をした時に速度が減衰する
・G-3ガンダムの後ろ移動はゴキブリみたいで気持ち悪い



などが挙げられると思います。これらは全て正しいですね。
まず筆者は、このスピードが如何なるものなのかというところに着目しました。
⇒ 参考記事:≪問題提起≫「スピードは憶測で測れない」
e20_01.png






そこで最初に、MSの実際の速度を求めてみました。
当然、速度を測るには距離時間で割れば導くことができます。





e20_02.png


 このバトオペというゲームにはほぼ単位が用いられていないのですが、
 武器の射程には m という単位が存在するので、
 この射程を用いて、空間上の距離が測定できます。

 最初の検証ではこの100mマシンガンを使い限界射程である200mを計測、
 その200mを移動するのにかかった時間から、MSの時速の測定を試みました。
 
 ある程度皆さんも推測できるしょうが、その結果、スピードという数値は
 時速や秒速そのものを表すものではないことが分かりました。
 最初こうに違いないって思ってたやつがいるらしい…一体何はらなんだ…


 そこで着目したのが、このスピードと速さの関係性
 複数のMSの速さを同じ方法で測定しました。

 収集したデータを並べると、やはりスピードと速さには線形関係が存在し、
 それらには一定の法則性が存在することが明らかになりました。






結果、ゲーム上に存在するスピードというステータスと、200mという距離を用い計測した時速(km / h)は、
前者を x 、後者を y として、


e13_03.png
ex.ガンダムの移動速度は? y = ( 230 + 160 ) / 3  ⇒  y = 390 / 3  ⇒  y = 130 km/h


という公式で関係を示すことができました。
この式を導き出すまでの証明は、実際に以下の記事の検証をもとに求められています。
⇒ 参考記事:≪検証≫「スピード検証 Ⅰ」
⇒ 参考記事:≪検証≫「スピード検証 Ⅱ」






話を最初に戻します。では、このブログで用いているスラスタースピードという定義、そしてそれを使う意味は一体何なのか。



ここまでで証明した通り、スピードとはあくまでゲーム上で用いられるその機体の移動速度の指標でしかありませんでした。
実際の速さとは線形関係(≒比例関係)であり公式も存在するものの、それ自体を表すものではありません。

しかし実際にゲームで使われている表記のしかたであり、かつプレイヤーには明瞭です。
高階級の佐官や将官は、感覚的にその速さや、違いを体で覚えていることでしょう。
スピード215の陸戦型ガンダムとスピード230のガンダムの違い、など



ならば、スラスター移動時の速さを実際の時速(km/h)で表記するのはナンセンスではないか?



そういった考えから、スラスタースピードをはじめ以下のように用語を定義し、使い分けることにしました。



e15_01.png



再三説明するように、スピードとは、そのMSが通常移動する際の速さの指標です。
上の画像ではにあたる部分ですね。

それは公式)を用いることにより、僕たちが日常生活で目にする速度…つまり移動速度)に変換できました。
もちろん相互に変換可能です。以上がここまでのおさらいになります。



そして画像下半分のスラスター移動時の速さの関係の説明は、この応用になることはお分かりでしょうか。



前述に説明した200m走では、もちろんスラスター移動をした時の所要時間も測ることができます。
つまり、距離(200m) × 時間(スラスター移動時間) = スラスター速度 を求められますね。

「よし、スラスターで移動する時の速さを求められた!」と喜びたいところですが、このままではあまりよくありません。


たとえば「ジム・ライトアーマーLV1のスラスター速度は180km/h」と言われてもピンと来ないのではないでしょうか。
スピードの単位が時速でも無いのに、スラスターで移動した時だけ時速で表されても困ります。



そこでもっとも適切だと判断したのが、スラスタースピード)という考え方です。



これはスラスター速度)を公式)で再度スピードの単位に戻したもの。
こうすることによって、ゲーム内の概念でスラスター移動の速さを位置づけることができます。
スピードとも比較できるので、値は大きくなるものの感覚的な理解はしやすいでしょう。
ちなみにLALV1のスラスタースピードは380です。これならある程度予想はつくと思います


恐らくMSを実装する際、スピードと同じ要領でスラスタースピードが設定されているのは確実でしょう。
この記事のもう少し下で紹介するスラスタースピード一覧表では全MSのスラスタースピードが掲載されているのですが、
その全てが整数、かつスピードと同じ15刻みに設定されており、法則が酷似しているので、完璧に開発が設定したマスクデータといえます。

このような背景からも、やはり時速ではなくスラスタースピードを採用した方が相応しいことが分かります。





まだ速度とスピードの関係性がピンと来ない方のために、武功獅子勲章を例にして考えてみましょう。

問題です。陸戦型ガンダムLV1のスラスタースピードは350ですが、武功獅子勲章を装備した場合はいくらになるでしょう?







e20_03.jpg




… ヒントを出しましょう。武功獅子勲章
「MSの回避行動スピードが10%上昇、MS本体の装甲性能補正が2%上昇」という効果です。





e20_04.jpg





ブッブー! 残念!



スラスタースピードとは説明した通り、あくまでもバトオペにおける速さの指標であり、実際の速度に則するものではありません。
実際の速度とはつまり上の表でいうスラスター速度)。公式スラスタースピード350を変換すると、


350 + 160 ) / 3 = 170 km/h


となります。そしてこれを1.1倍すると 187km/h になるので、再度公式スラスタースピードに戻すと、


187 * 3 - 160 = 401


これが武功獅子勲章を装備した陸戦型ガンダムLV1の本当のスラスタースピードということになります。

当然ですが、この武功獅子勲章の効果は乗算なので、スラスタースピードが速ければ速いほど効果は大きくなります。
普通に運用する上でこのような計算は必要ないので、とりあえずスラスターの移動が1.1倍に速くなる、速ければ速いほど効果は大きい
ということを抑えておけば問題ないでしょう。





さて、もう一つ抑えておきたいのが、このスピードスラスタースピードとの関係性。
さっきの関係表の下に伸びる矢印の部分



空中分解マンヅダGP02がその最たる例ですが、足が遅くてもスラスター移動は早い、またはその逆のMSは存在します。
これらの存在は、通常移動が速ければ速いほどスラスター移動も速いという一般的な比例関係に矛盾するものです。

婉曲的になりましたが、つまりこれはスピードスラスタースピードのそれぞれの数値には何の関係性もないことを示しています。
スピード(=移動速度)が上昇するカスタムパーツ「高性能走行制御機構」の効果も、スラスタースピードには影響しないことが分かっています


スラスタースピード完全固有の独立したパラメータ
表記されているスペックから推測不可能なので、ここまで明らかにならなかったことも頷けます。
これらの事実については、以下の記事において実証が行われています。
⇒ 参考記事:≪検証≫「スラスタースピード検証 Ⅰ」
⇒ 参考記事:≪検証≫「スラスタースピード検証 Ⅱ」






仕様が分かったとなれば、あとはひたすらMSのスラスタースピードの測定に勤しむのみです。
様々な方の力を借りながらMSの時速の測定を続けた結果、最終的に現在実装されている全てのMSのスラスタースピードを検証することができました。
お前は伊能忠敬か

以下のリンクは実際に検証で使用し、無事完成したスラスタースピード一覧表です。



スラスタースピード一覧
検証を手伝ってくださった方々に再度お礼を申し上げます



スプレッドシートを開いてもらうと分かるように、スラスタースピードレベルアップにより数値が上昇します。
タイプ関わらず、ほぼ全てのMSが均一にレベルが上がるごとにスラスタースピード6 (時速に換算して 2km/h)早くなっていきます。


ただし例外も存在し、ジム寒冷地仕様G-3ガンダムアクト・ザクは一律 9 の上昇が見込め、
逆にペズン・ドワッジは何故か 3 しか上昇しません。

これらに何らかの法則性があるとは思えないので、運営のちょっとした気まぐれ★彡でしょう。
ペズン・ドワッジ「つらい」







ところで、スラスタースピードを測るついでに見つかった、もう1つの固有パラメータがあります。

これは200m走測定法が確立したあと、試しに様々なMSの前・横・後ろ移動のスピードを測った際に見つけたもの。
スラスタースピードとは直接的な関係はありませんが、こちらもMSを運用する上で役に立つ情報であることは間違いありません。



その名も、移動方向補正



MSの移動は、前方向に進む速度をスピードの100%として、左右の横方向、及び後ろ方向に一定の減衰がかかります。

前線を維持する汎用タイプは元々の足が速いのもあって致命的な遅さは感じられませんが、
逆に格闘タイプ我が戦道に後退無しといった感じで、後ろ方向の移動は大きく減速します。
その点、足が遅い支援タイプは理想の戦闘距離を保つためか後ろ方向の減衰は少なめです。


このように、移動方向における減衰パターンはタイプ別に決まっているものだと思っていました。
ひとつ、減衰が全く存在しない(全方向100%の速度で移動可能)と言われているマグネット・コーティングを例外として。



これは実際に一覧を見てもらうのが一番でしょう。



移動方向補正一覧



実際に200mを移動し、各MSに設定されているスピードを基準に全MSの前・横・後ろ方向の速度を測定、百分率で表したものです。

おおむね法則に従っているものの、MSによって減衰の度合いが異なる部分がありますね。
そう、この移動方向補正も先ほど述べたように、スラスタースピードと同じくMSごとに個別に設定されているパラメータなのです。
⇒ 参考記事:≪検証≫「スピード検証 Ⅲ」



そして注目すべきはマグネット・コーティングを持つとされている機体の移動方向補正。
該当するG-3ガンダムアレックスアクト・ザクはいずれも後退速度が100%ではなくその定義を満たしていないことが分かります。




つまり…




e20_05.gif





e20_06.gif
MMRの様式美は好きです





これは、各方向に対する移動に減衰が無い(=全方向が100%の速度で移動できる)MSが存在しないというだけの意味ではありません。
そもそも移動方向補正としてそれぞれに値が設定されているのに、画一的なスキルとして定義するという認識の誤りを意味します。


確かに、G-3ガンダムは原作の設定でマグネット・コーティングが施されており、従来のガンダムよりも高機動です。
しかしそれはあくまでも設定。バトオペ上で移動方向補正でフィードバックされているだけで、スキルとして存在することはありません。
これは他のMSも同じです。マグネット・コーティングを備えていると言われるMS同士の後退速度に差が生じるのは当然とも言えます。
たとえばG-3ガンダムの後ろ移動は90%ですが、アレックスは80%です



各MSの数値が明らかとなった今、十把一絡げにこれらを同じものと定義するには些か語弊が生じます。




しかし、マグネット・コーティングという名称が分かりやすいというのも事実でしょう。
ましてや一部のMSだけ移動方向補正が大きく優れている事実があり、他の大きく機動性に穴を開けるMSたちと区別するためにも、
それらとボーダーを引くことは吝かではありません。


この検証結果を受け、現在この名称を用いている「ガンダムバトルオペレーション攻略Wiki セカンドシーズン」にて、
管理人含む編集員やユーザーたちの間で議論したところ、




【マグネットコーティング】
 前・左右移動時速度低下が発生せず、後進速度減衰も80%以上の高水準を維持する。
 公式のスキル情報には載っていない攻略Wiki独自のスキル。





という基準で再定義されました。
この条件であれば移動方向補正一覧を見ていただいても分かるように、
従来と同じくG-3ガンダムアレックス、そしてアクト・ザクマグネット・コーティングの要件を満たしています(=MC持ちである)。

以降、このブログやセカンドWikiではこの条件を満たすMSをマグネット・コーティングを持つMS、と呼称していきます。



この記事を見てくださった方の中には、
「それはどうなの?」という疑問や、「もっといい案があるよ!」という考えを持った方がいらっしゃるかもしれません。
ぜひ、セカンドWikiの方でご意見ください。議論を通じて検討させていただきます。
コメントは編集というページにお願いします

納得して頂いた方には、僭越ながらマグネット・コーティングに対する認識を改めていただけると幸いです。
みんなの努力がWikiを支えるよ!






MSのスピードについてはもう少し補足すべき点があります。



まずドム系について。
ドムドム・トローペンドワッジなどは内蔵されたホバーエンジンにより、通常移動の際独特の挙動をします。

いわゆる慣性移動に近く、その移動しはじめや終わりに加速・減速が生じるのですが、
ドム系スピードはそれぞれ最高速に達した場合の速度に準じています。
機体別に慣性のかかり具合は違うのですが、まだこれについては調べきれていません


なおスラスター移動には加速が存在しないので、ブーストを吹かした瞬間最高速に達します(スラスタースピード通りのスピードで移動する)が、
足が早い割にはドム系のスラスタースピードは低めに設定されているので、その恩恵はあまり感じられないかもしれませんね。



もう1つはタンク系について。
ガンタンクザクタンクは勿論、量産型ガンタンク、そしてギガンもこれに該当します。

タンク系は下半身の履帯(キャタピラ)、もしくはギガンの場合はホイールユニットという独立した機構で移動を行うため、
前・後ろはおろか、横方向でさえ速度(=スピード)の減衰が生じません。
装甲戦闘車両特有のメリットといえるでしょう。


つまり全方向100%の速度で移動することができるということですね。


話だけを聞くと、「あれ、これこそマグネット・コーティングじゃないの?」と思われそうですが、実際使った人は分かるように
タンク系にも加速・減速が存在するだけでなく、思った方向に移動するには車輪を移動方向に旋回させなければならないので、
自由自在に移動できるかと思えば、むしろそれには高度な運転技術を要します。


誤解を招かないために、移動方向補正一覧ではタンク系の横方向の減衰を”- (無し)”としています。

これはタンク系が移動する際、下半身の走行機構が常にその方向を向いて移動する独特な移動方法であることに由来しています。
タンク系はカニ歩きできませんからね





e20_07.jpg
文章で分からなかった人のために補足画像を用意しておきます。なんだこのセンスのないペイントは









以上がこのテーマで調べたことの全てです。
できるだけ分かりやすく説明したつもりですが、もし不明な点や誤植などがありましたらまたご指摘くださいませ。



このブログをはじめて、初の1つのテーマの完結を迎えられました。
検証のたびに1つ1つ記事を書き上げ、それを見た方やフレンドの方たちに検証を手伝ってもらい、
考察カテゴリにて無事、テーマの最終記事を書き終わって筆を置くことができました。


そのためいつもは80%くらいの力で記事を書いているのですが、
今回は推敲に推敲を重ね、120%の力で執筆したつもりです。
結果2つの記事でHTMLタグ含め合計44,000文字を超える超大作になってしまったのですが、
皆さんに楽しく、分かりやすく伝えられればこの苦労も少しは報われるといったものです。



「なんだ、お前…死ぬのか…?」
みたいな流れになってしまっていますが、残念ながら死にません。生きます。生きてアイナと添い遂げます。
これからもバトオペの検証やブログの運営は続けていくつもりですので、どうかご贔屓にしてくださいね!





我が頭脳と仲間の力が生み出す検証パワーに、不可能などないッ!















「ことはらさんのモテ期って、いつ来るんですか? 検証してもらえませんか?」




















e20_08.jpg

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category: 考察

thread: 機動戦士ガンダム バトルオペレーション

janre: ゲーム

Posted on 2014/07/04 Fri. 19:24  edit  |  tb: 0   cm: 3  

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

# |
2014/07/04 20:27 * edit *

【EXAM/HADES起動時のスラスピ・歩行速度について】

いつもお世話になっております.

現在,【検証・データ】ページの古い記述を更新しております.
EXAM/HADESの項目を記載しておりますが,【EXAM/HADES起動時のスラスピ・歩行速度】上昇値についての検証データはお持ちですか?

お忙しいところ申し訳ありませんが,お持ちでしたらご連絡頂けると幸いです.

伏流 #17ClnxRY | URL
2015/02/15 09:48 * edit *

> 伏流(#17ClnxRY)さん
「ペイルライダー&HADESを調べてみた 」
http://fml9.blog.fc2.com/blog-entry-17.html

という記事でHADESのパワーアップ効果について検証しています。
長いので抜粋すると、(移動)スピードは320(前方向)に、スラスタースピードは上がりません。
移動方向減衰は100%-80%-80%と変わらないので、横方向、後ろ方向のスピードは266になります。

なおスラスター量についてはこちらもよく分かっていません。もしご存知であったり情報をお持ちでしたらご助言ください。

また、EXAMについては攻撃・防御の変化は調べましたが移動速度などは未検証です。…未検証だったのか、近く調べておきます。すみません。

ことはら(筆者) #F/8/srfw | URL
2015/02/17 19:11 * edit *

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